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|佐原駅~香取神宮へ
旅の始まりは、JRバス関東栗源線の旅でもお世話になった佐原駅からである。
前回のバス旅では、1番のりばから乗車したが、香取神宮方面へ向かう香取市循環バス休日周遊ルートは2番のりばから発車する。



この日の第1便ということもあり、バスの座席は私を含めた観光客でほぼ埋まる。
8時10分に出発したバスは、諏訪神社、忠敬橋、佐原の町並み、牧野を経由して15分ほどで香取神宮バス亭に到着した。


まだ朝早い時間だったため、鳥居へと続く参道商店会は閑散としていた。
|香取神宮の表参道と石灯籠


香取神宮二の鳥居を潜り、いよいよ神域内へ入り表参道を進む。参道の左右には石灯籠がズラリと並んでいるのだが、何かお気づきにならないだろうか?
そう、鹿が浮き彫りされているのだ。香取・鹿島神宮では神の使い(神使)として尊ばれている鹿が多く暮らしている。
石灯籠の鹿は、そのほとんどが後ろを振り返った姿で彫られている。これは「神様(または参拝客)を先導しつつ、後ろを気にかけて振り返っている」という意味合いが込められているそう。
だが、たった一灯だけ、「正面を向く鹿」の石灯籠があるらしい。私は見つけることができなかったが、これから参拝を計画なさる方は、楽しみながら探してみてはいかがだろうか?

表参道の途中には、要石道という雰囲気のある坂道が存在していた。寄り道も考えたが、まずは参拝をするべく参道を進む。
|総門と楼門


香取神宮の見どころの1つが鮮やかな朱色の楼門だ。昭和58年国の重要文化財にしていされた。南側、楼上の額は「東郷平八郎」の筆によるものらしい。
総門を抜け、手水舎で清めをし、楼門を潜っていざ拝殿にて参拝する。

本殿は、1700年(元禄13年)徳川幕府の手によって造営され、昭和52年に国の重要文化財として指定された。
屋根は茅葺きの中でも檜皮葺が使われている。
黒漆を貴重とした本殿は、荘厳で下総国一宮に相応しい力強さを秘めているようにも見える。
拝殿・本殿はぐるっと一廻りすることができるのでそのパワーを感じ取っていただきたい。
参拝を終え、授与所にて東国三社守りと式年大祭記念授与品「双宮守」を授かった。
|香雲閣と鹿苑

本殿の北東側に位置し、大規模な近代和風建築物がある。それが香雲閣だ。
明治時代に建てられ、こちらも国の登録有形文化財に指定されている。
今でも展覧会が行われるなど、現役の施設でもある。
近代建築物が好きな方には、オススメしたいスポットだ。

桜馬場を抜けしばらく歩くと、香取神宮の鹿苑がある。
柵内にも入れるようだが、この日は時間外だったため遠くから見学。私がカメラを向けると目線をくれた。
|要石と奥宮


要石は、地震を起こす大鯰の頭尾を抑えるために地中深くまで差し込んでいるとされる霊石である。
鹿島神宮にもあり、香取は凸形石、鹿島は凹形をしている。
どの程度差し込まれているかは、定かではない。


御祭神である経津主大神の荒魂を祀る香取神宮の奥宮、境内の中でも屈指のパワースポットと言っても過言ではないだろう。
社殿は、昭和48年伊勢神宮にて行われた御遷宮の折の古材に依るもの。
|香取祖霊社

時間の関係上、参拝はできなかったが、旧参道に香取祖霊社が鎮座している。
これは、かつて香取神宮の神宮寺であった「金剛宝寺(本尊十一面観世音菩薩)」の跡地に建てられた社だ。
明治の神仏分離によってお寺が取り壊された後、氏子の祖霊などを合わせて祀っている。
ここまで、バス亭に到着してから最後の奥宮参拝を終えるまでに有した時間は約1時間30分ほど。私の場合やや駆け足となってしまったが、2時間もあれば買物等を含めて香取神宮を十分に満喫できるだろう。
|今井健彦の石碑
最後にこぼれ話程度であるが、鉄道について触れておこう。
香取神宮の境内には、昭和戦前の政友会所属、元衆議院議員今井健彦の石碑が建立されている。

裏手には今井先生の尽力したいくつかの事績が記されているが、そのトップに刻まれている碑文が下の写真である。

「佐原松岸間の鉄道敷設」とある。
詳述はしないが、現在の成田線佐原-松岸間の延伸実現のため、中心となって活躍したのだろう。
この石碑は、二の鳥居を潜り、表参道の左手にある。